4月20日現在、当院は通常通り診療しております。
飼い主様とペットの健康・安心のためには、平常時に近い診療体制を維持することが最優先であるとの思いより、当院では日本獣医師会のガイドラインに沿った感染症対策を講じております。
ご不便をおかけしますが、ご協力をお願い致します。
こんにちは、獣医師の藤原(嫁)です。
私が、まだ若かりし大学生だった当時、、、
微生物学(通称ビブツ)の講義にて、コロナウイルスにはウイルス表面にスパイクタンパクという突起物が沢山あり、まるで太陽コロナのようであることからそう名付けられたと聞いたことを覚えています。
肉眼では見ることの出来ない電子顕微鏡レベルのミクロの世界の生物のくせに、スケールの大きな太陽系に因んだその名前に思わずツッコミを入れたくなりますよね。
あれから十数年後、その名前通りの威力で日本だけでなく世界中をも危機に陥れるウイルスになろうとは、当時の誰もが予想出来なかったことと思います。
最近、来院される飼い主様より、ペットと新型コロナウイルスについて心配されるお声を耳にすることが度々あります。
動物からも新型コロナウイルスが見つかったと聞くと、ヒトと同じように、重篤化し、動物の命を脅かし、新たな感染源にならないかと不安に思われるかもしれませんが、冷静になって情報を整理するように心がけてくださいね。
現時点での動物の関連機構による見解としては、新型コロナウイルスがペットに対して脅威を振るう可能性は低く、ペットからヒトへの感染についても今のところ事例は見つかっていません。
今まで報告のあった動物での感染例においても、すべてがヒトからの感染例であり、まずはヒトの問題であることはどの機関のコメントを見ても明らかです。
以下、東京都獣医師会より発表されている飼い主様に向けた信頼度の高い情報をご紹介いたします。
https://www.tvma.or.jp/public/items/1-20200408%28Q%26A-5%EF%BC%89.pdf
https://www.tvma.or.jp/public/items/1-20200406%EF%BC%88COVID-19.pdf
上記にも示されているとおり、まずは飼い主様自らに感染症予防対策を徹底していただくことが、ご自身のペットを感染から守ることへと繋がります。
しかし、報道でも繰り返されているように、『新型のコロナウイルス』ということでその全容解明には至っておりませんので、はっきりとしたことはまだ誰にも解りません。
だからこそ、今は正確な情報のもとにきちんとした感染症予防対策を行うことに重点を置き、これまでと同様に過度に心配をする必要はないと考えています。
緊急事態宣言、外出自粛要請、休校措置、、、
我が家も例外でなく、母子共にストレスは日々MAXに近い状況です。
そんな生活の中で、日々の愛犬の散歩が、私たち親子にとっての重要な日課となっています。
もはや、犬の散歩なのか、子供たちの散歩なのか、はたまた私の散歩なのかわからない状態ですね(笑)
不要不急の外出は控えるべきですが、外気に触れて身体を動かすことで、ワンちゃんだけでなく飼い主様も心身共にリフレッシュできますし、
『密閉空間』『密集場所』『密接場面』の3密を意識した短時間の散歩であれば問題ないかと思います。
いつか振り返った時に、「あの時は本当に大変だったよねー」と言える時が一日でも早く訪れますように、、、